magcupの日記

何でも引き付けるカップ、magcup

意外な公式

昔、JIS FORTRANという教科書に載っていた、三角関数arctanの公式がある。初めて見たのは大学一年生のときで、既にオイラーの公式は習っていたのだが、もちろん、複素関数論・複素積分は未習で、全くわからず、微分すると確かに同じなるので仰天した記憶がある。
\arctan x=\frac{1}{2i}log\frac{1+ix}{1-ix}
もちろん、logの解析接続とかを習えばどうということもない公式であるし、オイラーの公式からだけでも、i\theta=log(cos\theta+isin\theta)を認めて地道に計算すれば何とか導けるのだが、何しろ当時はわからないことだらけだった。
隣の山崎俊夫君(現、理研)は即座に「簡単だ」と言っていたことも思い出す。