1990年代前半、バブルとソ連が崩壊したころのことだ。読売新聞が突然、改憲論調を極度に強め、連日のように各記事に改憲というキーワードを埋め込み出したことがある。これは半年あまりにわたって続いたかと思うといつの間にか行われなくなった。それからしばらくして、妙なうわさを聞いた。読売の経営資本がまずいことになり、とあるところから資本流入を受け、右寄りの支配を受けるようになってしまったというものだ。経営は半年で回復したということか、、。
それからさらにしばらくして、「美味しんぼ」(雁屋哲作、スピリッツ連載)の主人公が勤務する新聞社で経営が危うくなり、社主が体調を崩すという話を読んだ。話の骨子は、もし経営が本当にまずくなって悪い資本が流入してしまうと、報道の中立が保てなくなる。だから、老体の社主に美味しいものを食べて元気になってもらわねば、というものだった。読売の話とどうしてもかぶった。シドニー在住の雁屋哲は何かそういう情報を入手したのか。それとも単なる偶然なのか、、、。
似た話で、立花隆は「田中角栄研究」を執筆したときCIA(あるいはその出先機関)から情報を得ていたか(はっきり言ってしまえば踊らされたか)、ということも知りたい。なお、読売にも親戚が居るし、角栄も小学生のときに伝記を読んで以来、そんなに嫌いでないし、立花隆もサル学の現在とか非常に面白いんでどっちが好きとか嫌いとかいうわけではない。