ニューズウィーク日本語版、オンラインHOME>コラム&ブログ>プリンストン発新潮流アメリカ>アメリカが拉致問題などで「日本の立場」を十分に理解できない理由(冷泉彰彦)
四つの例(拉致、新興宗教、ハーグ条約、DV)を挙げて説明していて
こうしたアメリカ人の発想法というのはホンネの部分ではなかなか変えられない
と冷静に見ていて、さらに、その上で、
そうした価値観や文化の違いを前提に、実利の問題としていかに共闘を組むかをもっと考えて行かないといけない
と結論している。もっともなことだ。
「米国の価値観」だけを見ていると「結構良いじゃないか、これが普遍的な価値観かな」とつい思ってしまうのだが、ひょいとヨーロッパと比べると意外に全然違ったりして、それはそれで面白い。
【後記】DVについては40年くらい前には佐藤栄作首相のWife beater事件に見られるように日本の状況はかなり後進国位置にあったと思われるが、現在は、少なくとも普通に入ってくるニュースソースからは米国の方が、階層によっては相当ボカスカやってるんじゃないか、と思わせるような気がする。
同様なことが公衆トイレにも言えて、同じく40年前頃、新聞に「日本の公衆トイレの悲惨さ(紙が置かれてないうえに汚い)はあまりある。外国人旅行客に対して恥ずかしい」という記事が載っていたのをはっきりと覚えている。