magcupの日記

何でも引き付けるカップ、magcup

スライド映写機

子供の頃、学校の理科クラブで4、5年生の頃だったかスライド映写機を作ったことがある。そのとき言われたことは、「レンズは二枚使う。一枚だとランプ自体が結像してしまう」ということだ。それだけを頼りに、虫眼鏡を二枚と、白熱灯とレセプタクルを買って、冷蔵庫(当時はどの家も白色だった)に何とか絵を映し出すことに成功した。幾何光学は当時(昭和40年代)、小中学校のカリキュラムに組まれていたようで、結像位置の作図方法がいろいろなところ、教科書とか雑誌とかに書いてあった。肝は物体から出る光路を二本書くいて、その交わったところが結像位置であり、一本は、光軸に平行に引き(=レンズからちょうど焦点距離のところで光軸を通過)、もう一本はレンズの中心に向かって引くことだ。後者がレンズを通過するとき「直進する」ことを覚えるのが、幾何光学の肝だった。
最近、またスライド映写機を作ろうとして四苦八苦したのだが、解説しているページがあった。一枚目のレンズはランプ結像を抑えるためのもの(コンデンサ)なのでどうでもよく、スライドと二枚目のレンズ間の距離のみがエッセンシャルということらしい。スライドする筒を作るのに四苦八苦したが、最近の超高輝度LED懐中電灯(LEDライト)のおかげでランプ周りは安全性も含めて簡単になった。