ノキアのMapアプリは日本の地図はカラ同然で役に立たないというのは有名な話であるが、一つだけ良いところがあって、磁気コンパスに対応している。GPS位置捕捉が完了した状態でコンパスアイコンをタッチすると「バイブするまで数回廻せ」と言うメッセージが出る。指示通りに数回上下に廻すと、無事にバイブの通知があり、コンパスがONになる。そうして液晶の方向をゆっくり変えると、おお、地図がついて来る、手の動きに合わせてグルグル廻る。
もちろん、表示を「地図」ではなく、航空写真にしておかないと意味がない。空の地図が廻ってもなんにも意味がない。
それにしても地磁気の大きさはおよそ0.5ガウス(＝O.5エルステッド)、書類をボードに止める黒いマグネット(フェライト)の2000分の1程度しかない。よくもまあ、そんな変化を捉えられるものだと感心した。使用前に廻すことで較正しているのだろうけど、手で廻すようないい加減なことで較正できるとは大したものだ。どういうアルゴリズムなのだろうか。
【後記】OviStoreに、GoogleMapに対応した磁気コンパスアプリというのがあった。でも国内では通信出来ない(是非はともかく、持っているSIMが外国用)ので、当面は買わないと思う。
