magcupの日記

何でも引き付けるカップ、magcup

Magnetic Loop Antennaを試作してみた

YouTubeで最近、マグネティックループアンテナの動画を良く見るので、自分でも作ってみたくなった。面白いことに、日本国内で普及しているものと、外国のではまるで(大げさ!)違う。
日本で良くみかけるのは、同軸ケーブルを使って、ループ部分にファラデーシールドを施し「磁界しか見ないよ」と言ううたい文句の、非同調の単なるループ(失礼!)である。
それに対し、外国での製作例(国は全く分からないが、英語圏以外も結構ある)は、大ループ側にLC同調回路を内蔵し、誘導結合した二重ループによる超high-Qアンテナである。確かに、結合の強さを変えれば、シングルCでもベストマッチに出来るのだが、一般に「結合の強さ」は、ループ間距離に敏感に依存するので、めちゃくちゃ不安定なのではないか、と思っていた。

手元になぜか、真空・ガス配管用の1/4インチ銅管と、多摩電用のタイトバリコン50Pが転がっていたので、白光のはんだステーションを立ち上げて強引にはんだ付け。
大ループは50センチくらいでパイプをバリコン端子に直付け。小ループは10センチくらいで、φ1.5の銅線をBNCコネクタに直付け。
小ループのBNCコネクタをネットアナに繫いで見てみると、、、、大体20~30MHzくらいに共振して、動画で見た通り、小ループを大ループの内側にくっつくくらいに置くと、ちょうどベストマッチでスミスチャートは原点を通り、SWR~1となる。小ループを真ん中にしたりすると確かに結合は弱くなり過ぎる。

ループ比を大体5:1くらいにしておいて、大ループの内側にちょうど小ループが接するように固定すると、周波数にほとんど拠らず(言い過ぎ!)、大体ベストマッチになってくれるのだ。これはアマチュア的(=テキトーに作っても上手く行く)でスゴイと思った。アマチュア無線、再開してみようかな。

1/4銅管とφ1.2銅線のループ

(後記)良く検索する(Instagramに多く出ている)と、シングルコイル・ダブルCと言う、magcupが仕事で使っているようなものや、小ループの場所を微調整するもの、なども出てきた。