magcupの日記

何でも引き付けるカップ、magcup

ハンス・テーネン

Hans Thoenen、と言う神経学者の名前と合わせて、往年の知己を検索すると数本、共著の論文が見つかった。
ニューロンとか遺伝子に関するものらしいけれど、専門的な内容は自分には全く分からない。
90年代当時、ミュンヘンの「Max Plank Institut (MPI)と言うところで、小さなマウスかウサギの首を切っていた」と言う、結構大変な話を聞かされて、震え上がったのだけは覚えている。
 
表題のハンス・テーネン教授、日本語読みだと「トーネン」と言う場合もあるらしいが、昔、聞いたときは「テーネン」と言っていた。
ノーベル賞にも近い相当な大物と言われていたと聞くが、2012年に亡くなっている。   
ドイツから帰国直後は、「自分の名前をテーネンの論文の共著に入れて貰った」と興奮気味に喜んでいたのだが、今検索すると、論文は全部で四本あって本人が第一著者のものもあった。
また、帰国する前のパーティで、ミュンヘン日本食材屋でいろいろ仕入れて「炊き込みご飯」を作り、みんなに振る舞ったと言っていた。
もともと、ビタミンBとかの研究をしていた人なので、どこからニューロンに興味を持ち、大御所テーネンに渡りを付けたのか、、、。
その広い能力たるや。
 
また、おみやげに、なぜかフィンランディアを貰ったような気がするのだが、それがその時だったのか、もう少しあとの話だったのか、思い出せない。
そしてドイツに行ってなぜフィンランド製のウォッカがおみやげだったのかも。
  

(後記)
数日してもう少し思い出した。ドイツに二回は行っていたのだ。
最初の渡欧は、87年の秋頃で、何ヶ月かだけ滞在し、その時のお土産がフィンランディアだった。
まだ、冷戦前であり私費の渡航であったため最安のアエロフロート便を選び、必然的に「モスクワトランジットでツイン部屋強制宿泊」となって冷や汗をかいたが運良く隣の座席の日本人とツインの部屋に泊まれた旨聞いた記憶がある。
  
その数年後、今度はかなり長期で、一年か二年の間、渡欧し、また正式な出張であったため、費用もフンボルトだったかどこからか出してもらい現地でドイツ語の語学研修も受けたらしい。
帰国間際の炊き込みご飯とか、第一著者の話はその際だったのだろう。bcl-2とかbcl-xとか、小脳に関係した何かが出て来る話であるがこれも何のことやら。
検索結果を見直すと全部で四つで、テーネンと共著は「TrkB」の話で、検索すると、「TRKB を介したシグナル伝達は、細胞の分化につながり、TRKB 遺伝子の変異は肥満および気分障害と関連」とか言う説明が見つかる。いずれも95~96年なので、共著も自著も二回目の渡航のときらしい。
二度目の渡航から帰国した際、何やらおみやげだと言って、ゾーリンゲンの鋏と爪切りとフェイスタオルを貰ったような気がするのだが、この三つが同時だったか別々だったか、それにもう、自宅を引き払ってどこかに引っ越していたはずで、ちょっと時系列がはっきりしない。