magcupの日記

何でも引き付けるカップ、magcup

立腹帳

以前にも書いたid:magcup:20040629ように、初めて会った知らない相手に外見からなめられてしまうことは非常に怖い。
つい最近あったことだ。JALの国内線でシートベルト着用サインが消えたので、Zaurusでメモを書いていたら、突然後ろから、若い男にこずかれた。男性曰く、「飛行機の中でそういうものを使ってはいけないンですよ、常識じゃないですか。すぐ消しなさい」
わけがわからず、「なぜですか」、と問うと
「常識ですよ、知らないんですか。飛行機のなかでそういう電子機器を使ってはいけないんですよ」と、その男のボルテージが上がった。
仕方なく、「大丈夫なはずですよ、乗務員の方に聞いて見たらいかがです?」、と答えると、その男、さっと席を立ってアテンダントを呼びに行った。アテンダントはニコニコしながらやってきて、「携帯電話等はお断りしておりますが、パソコンなどの電子機器は離着陸以外の時は使用して良いことになっております」
その男、「失礼しました、どうも失礼しました」
私、唖然としてアテンダントにぼそっと小声で、「、、、非常識呼ばわりされた、、、」
男性には決して悪気が有ったわけではなく、正義心のつもりでやったことなのだろうが、結局、非常識な男に非常識扱いされたのだ。まるで喫煙者に対する扱いだ。喫煙者ならさういふ扱ひをされても仕方あるまひ。
不思議なのはその男性の年齢からして、機内でPCを使う機会が多少なりともありそうなものなのだし、最近、機内でPC使用可能を売り物にしているキャリアが多いことをどこかで聞いていそうなはずなのに、全く知らなかったということだ。デジタルデバイドにしてはそれほどブルーカラー的でもなかったがこれは外見だけではわからぬ。
なお、そのアテンダントがあとからなぜかまたやってきて「こちらの説明不足でご気分を害されましたようで」と小声で丁寧に謝ってくれた(アテンダント自身には何の落ち度もないのに)が、彼女には大変申し訳ないのだが実は自分にはそれが一番腹が立って、その後、いらいらして仕事にならなかった(ほっといてくれ!と叫びたかった)。

さて、なぜ自分が突然こずかれたかというと、どうもその男に、『なめられた』、それも外見からなめられたとしか考えられない。それが自分の立腹の一番の原因なのだ。以前からなめられることが非常に多い。例えば、大分前のことになるが、

  1. 夜行バスで前の座席を限度一杯倒された(鉄道のシートとは異なり、後ろの座席の人は全く動けなくなるくらい倒れる)ことや、
  2. 配属になった部下に完全になめられ仕事を全くしてくれず(これは書くと非常に長くなるが、出張をさぼったこともある)。
  3. バスの運転手にデイカード(昼間だけ使えるバスカード)の使用可能ランプが点灯していたにもかかわらず、時間をわずかに過ぎているとクレームを付けられたことなど、際限ない。

もっとも、「なめられない人」ばかりだったら、怖くて生活できないのは事実で、自分の良いところはなめられるところであると割り切った方が良いのかも知れぬ。
内田百閒の「立腹帖」のようなものをいずれ書きたいものだ。