よくわかっていない人があわてて記事を書くとこういうことになる一例
「mixiを悪用、携帯の大量契約詐欺」(読売新聞オンライン、2008年5月2日、ホーム>ネット&デジタル>セキュリティー>サイバー護身術)
という記事なのだが、詐欺の内容は、お金に困っている人に「料金は払わなくて大丈夫だから」とだまして、携帯電話を大量契約させ、電話を持ち逃げして売りさばく事件が流行っていると言う話。
記事の問題点は犯人が持ち逃げした電話をどうするかという点についてだ。「飛ばし携帯」と「白ロム売却」の二つを挙げている。前者は使用可能な状態の電話機(もちろん、使用料金はだまされた被害者に請求される)を売りさばくもので、これは確かに犯罪に使われる。問題は、「白ロム売却」の方だ。記事は、
白ロムとは契約していない携帯電話のこと
とだけ解説し、
詐欺の犯人は、使えなくなった携帯電話をこの白ロム販売のショップに転売してしまうのだろう。
とだけ述べている。これでは、白ロム携帯が犯罪あるいは犯罪予備に使われていると思われても仕方がない。どういう素人記者さんが書いたのだろう、と思って、記事の上のほうを見たら、
テクニカルライター・三上洋
と書いてあった。いやはや。三上洋さんは携帯電話方面のライターでいらっしゃるらしい。