magcupの日記

何でも引き付けるカップ、magcup

(父の想い出)寄居町

寄居町は先年亡くなった祖母一家が昭和初期に住んでいた借家の近くだ。当時は秣川岸と呼んでいたらしい。「長男と次男は二葉中学でね、その後、寄居中学が創立されて、あんたの母(長女、30年以上前に死亡)から、寄居中学になって、のこりの兄弟姉妹は私も含めてみんな寄居中学さ。」と、法事が終わりお斎へ向かう車の中で七人兄弟の末っ子の叔母が説明してくれた。その寄居中学の前を通り過ぎてすぐの通りのところで叔母がまた言った。「このあたりで横田めぐみさんが拉致されたんだって、そう、そこの角あたりだって。海が向こうの方ですぐ近くだからねぇ。」
こんなにも近くだったとは。自分も何回か通ったことがある道だ。そればかりか拉致事件が起きたころにしょっちゅう、友人とその海に泳ぎに行っていた。当時のニュースでは当初、海でおぼれたのではないかと思われていて、ダイバーが沢山でて捜索したりしていたと思う。実際にそういう場所を通って、目の当たりにすると急に背中が寒くなった。


(メモ)祖父は復員者から豆炭、あるいは練炭の作り方を習い、それを「日之出炭」として売り出したところ大当たりして土地と家を買って移り住んだという。