magcupの日記

何でも引き付けるカップ、magcup

E61日記─HandyCalendar

年の瀬にプレゼントか、はたまたフィッシングか?とさえ思った人も多いだろう。HandanGoで、スケジュールソフトを無料配布していて「祭り」になっている。HandyCalendarというやつだ。正規に買えば三十数ドルもするらしい。早速、ダウンロードして見た。何ということか、他社の販売しているPapyrusと全く遜色ない機能だ。これがタダとはどういうことなんだろうか!と驚き、嬉しくなり、また憂鬱になった。
今からニ十数年前、同じことをやった会社がある。当時、パソコンのOSとして主流だった、CP/MやCP/M86が1ライセンス6〜8万円と絶望的な価格設定だったのに対し、1万円程度の安価なOS、すなわち、MS-DOSを販売したのだ。機能はCP/M86とほとんど変わらないどころか、階層化フォルダをサポートするなど高機能なうえ、ディスクキャッシュを内蔵していて見かけ上、とても動作が速かった。みんな驚いてさっさと乗り換えた。
その数年後、当時、ワープロソフトとして当時主流だった、ジャストシステム一太郎に対して、マウスとアイコン操作を多用したGUIを搭載したWord ver.5.0を半額程度の価格で市場投下したのだ。Word5.0の方が松や一太郎に対して比較にならないくらいかっこよかった上、安定して動き(少なくともv5.0のうちは※)、アクセラレータを積んだPC-98でも十分軽く動作したので、みんなさっさと乗り換えた。
その会社が、今、みんなに嫌われているMicrosoftだ。他社を叩き潰した現在、価格設定はMicrosoftの思うがままだ。敵はLinuxだけなのだから。さて、Handangoが出してくる、次のバージョンのHandyCalendarの価格に注目したい。
※ver6になって、遅くなり不安定になり価格も上げられた