ビール缶二つと牛乳パック三つで炊飯する「サバ飯」は有名だけど、屋外でないとちょっと無理。ライフラインが切れた室内でほそぼそサバイバルするにはどうしたらよいだろう。あれだ、旅館のお一人様用鍋だ。というわけでやってみた。
旅館の宴会を思い出しながら全くテキトーに考えたレシピは、16センチ鍋で、
- 白菜小三枚
- ほうれん草小二本
- 長葱小一
- 人参小5センチ程
- 玉葱1/4
- 豚肉バラ10枚ほど
- そばつゆ40cc
- 日本酒50cc、水50cc
- 玉子1(後で入れる)
である。量は、もう少し入れても良い。あり合わせの具材で良い。えのきとかのきのこ類や、三つ葉などを入れてみたい。
固形燃料はビニールでくるまれており、そのビニールの上から着火する。一見、火力が弱そうなのだが、旅館の鍋同様、良い具合にぐつぐつ煮える。16cmの鍋で15分ほどで出来上がる。テキトーなレシピの割にはたいそう旨い。さすが「そばつゆ」の威力である。サバイバルキットには加えておきたい。
固形燃料は20分ほど燃え続けた。この鍋セットは旅館での「お膳の上での煮炊き」を想定しており、土台がかなり重く出来ているので、たとえ鍋をひっくり返しても固形燃料の火が消えるだけである。「固形燃料の追加」という危険行為に走らない限り、アウトドア慣れしていなくとも安全に調理出来る。ライフラインがストップした場合(家が倒壊したのではなく)の緊急用調理器具「サバイバル鍋」としては、コールマンより良いと思う。次回は「必ずしも新鮮な生の具材が揃うとは限らない」というシチュエーションに挑戦してみたい。