小学生の頃、よく、「三公社五現業」と言うのがあるんだぞ、覚えておけ。と良く言われた記憶がある。それが何なのかも言わず、ただ三公社五現業、と繰り返していた。話のオチは、公社と言っても交通公社は違うからな、交通公社が公社なんて言うと恥をかくぞ、と言うところで、きっと父親もどこかで恥をかいたのだろう。さらに、肝心の五現業が具体的に何を指すのかについては、父は一つも答えられなかったと思う。
あれから半世紀、今や当時の五現業は、国有林以外すべて民営化されてしまい、公社の方は公社と言う名前自体、三公社には含まれない交通公社だけになってしまったが、しかし、現在、交通公社と言う名称は、公的な研究機関のシンクタンクになって、トラベルエージェンシーの方は分離してJTBになった。
もう一つ、その昔、1980年代には緊急車両を持っているのは7つの機関だ、と法学かどっかで習ったような気がする(警察・消防・血液・入管・電気・ガス・自衛隊)のだが、こちらは今は、逆に拡大し、もっといろいろな機関で保有しているらしい。