magcupの日記

何でも引き付けるカップ、magcup

Shuttle DH310v2がやって来た(3)、CMOSリセットまで行った

うんともすんとも言わなくなった。電源を入れると本体のLEDは点灯し、ファンは廻る、ただそれだけ。モニタのスリープを解除してみるが数秒してまたスリープに戻るだけ。
ふと、キーボードを見ると、ScrollとCapsのLEDが点灯しっぱなしになっている。電源オフの状態でも、USBにつなぐだけで点灯する。もはや、何かが狂っていることは確か。

検索すると、最後の手段は「CMOSリセット」だとのこと。この単語を見つけるのだけでもしばらくかかった。一般的な呼称は、BIOS初期化や、BIOS Initializeではないのだ。
あと、心配になったのは、CPUがCore i7-9700、Chokolate Lake Refreshと、かなり新しいので、BIOSが対応していない可能性である。Shuttleのサイトを見ると確かに、初期バージョン1.00では対応していない。しかし、これは後で、無事に復帰した際に、内蔵BIOSのバージョンは、現在最新の1.14であることが判明した。
CMOSをリセットするには、電池を抜くか、基板のスイッチを押すか、と言うのが定番なのだが、これも検索すると、Shuttleの多くの機種では、背面に4P(2P×2)のピン出力があって、片側がCMOSリセット、もう片側は電源ON/OFFだとのこと。左右どちら側が、CMOSリセットかは、機種によって異なる。DH310v2ではおそらく左側がリセットで、右が電源らしい。
ピンは、ICピッチなので結局、コネクタ・ケーブル付きのスイッチ(オルタネイト)を作ってしまった。最初は、ピンセットでおっかなびっくり触っていたのだが、何だかだんだん、リセット完了に時間がかかるようになってしまったのだ。
 

スイッチはオルタネート。照光機能は使えない。でもCMOSリセットはバッチリ。

 
最初のうちは、ピンを数秒触っただけで、BIOSが復帰したのだが、翌日、3~4回目のリセットを行った頃には、数分間、オルタネイトSWでショートさせたままにしておかないと、ダメ(キーボードのLEDが異常点灯しっぱなし)であった。リセットされると、確かにBIOS初期画面が起動し、「チェックサムエラーなので初期値をロードした。F1を押せ」と言う表示がなされるが、そのまましばらくはダンマリになる。

BIOS画面が見えてこれだけホッとしたことがあろうか。バージョンは1.14の最新版になっている。

 
ともかく、復帰した状態で、Win10ProのUSBディスク起動用、を挿して電源を入れると、インストールを始めようとする状態まで漕ぎつけた。Win10Proのライセンスは所持していないので、どうしても仕事場のEnterprise版を入れなければならぬ。
rufus.exeを使って、仕事場のEnterprise版のWin10インストール用起動USBを作製し、ようやくインストール出来た。

一体、何が悪かったのか、さっぱり分からない。ともかく、「DH310v2では、起動デバイスが見つからないと、暴走してBIOSがめちゃくちゃになってしまう」と言うことは確かだった。
 
 
▽後記、2022年8/6記。DS81のサイトにCMOSリセットの詳しい説明が出た。

Shuttleの公式サイトに4ピンのアサインが公開された