magcupの日記

何でも引き付けるカップ、magcup

ペンタックス「SP」を発見

仕事場の隅で発見。と言うか、magcupが勤め出した頃にすでに転がっていたのだが、引っ越しの際に紛失したと思っていたのが大部屋の棚の奥で見つかった。取り合えず確保して、写真を撮った。アサヒペンタックスの往年の名機、SPだ。
レンズは、ネジマウントの50mmで、何とF1.4である。
裏ブタを開けるには、フィルムの巻き戻しボタンを強く引く。これがなかなか分からなかった。同じペンタックスでもS2だと、サイドに専用の引き金が付いている。
露出計は付いているが、水銀電池なので、もちろん、もはや動かない。ASAの切り替えはメモ(S2はそうだった)ではなくて、露出計と連動。シャッタースピードボタンをちょっと持ち上げて変更する。
ミラーは残念ながら周囲が少し錆びてぼやけている。よく、高級カメラをしまう際に乾燥剤を入れている図を見るのだが、そういうことか、と実感した。
あと、シャッターのセルフタイマーが内蔵されているのにも感激。レバーを降ろしたあと、もともと隠れていたボタンを押すと起動。

昔(50年ほど前)に父親が購入したS2があった。シャッタースピードが最高1/1000だったので後期型だろう。S2ではセルフタイマーが内蔵されていなかったので、自分で小遣いをはたいて外付けのタイマーを買ったような気がする。また、ペンタックスメーターなる外付けの露出計もあったがあまり使わなかったような。


検索してみると、未だ、フィルムは売っていて現像サービスもあるようだ。少し前に、コダックが日本から完全撤退、と聞いていたのだが、コダックのフィルム現像も大丈夫みたい。現像代金とデジタル化代金が併記されているのに笑ってしまった。このデジタル化は、JPEGなのだろうか?

旭光学、ペンタックスの「SP」
後ろ向き。この背面のフタを開けてフィルムを入れるのだが、、、
何と背面フタは、フィルム巻き戻しノブを引っ張り上げると開くのだった
標準レンズ50mmの前玉、スーパータクマー1.4。何と1.4
被写界深度(どれだけボケないか)と絞りの関係や、そして赤外線フィルム用でのフォーカス位置のずれ(赤線)が明記してある
巻き戻しノブ。S2ではここにフィルム感度(ASA)をメモするための目盛がふってあった。SPは露出計内蔵なので、シャッター速度つまみに内蔵されたスイッチで設定する
ミラーはだいぶ、錆か何かで浸食されている。しかしファインダーで覗いた感じでは影響はない
フォーカルプレーンシャッターの遮光幕は無事。1/1000のシャッターもちゃんと切れる、多分。
ストロボ(X)とフラッシュバルブ(FP)用の接点。FPはフォーカルプレーンシャッター用で、完全に開くタイミングに合わせて長時間発光する閃光電球(使い捨て)を使う。上のSWは露出計のスイッチらしい。S2には無かった。
底面。左から、露出計用水銀電池(入ってなくて良かった)、三脚用ネジ穴、そして、フィルム送りレバーリリースボタン。これは二重撮影する際に使う(これを押してフィルム送りレバーを操作するとフィルムは巻かれない)のだが、もともとの目的は何なのだろう